NPO法人 日本未来問題解決プログラム   

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FPSP問題解決力検定  君の創造力を試すクイズ
 
学習テキスト
「子どもの問題解決力・・」
 「検定メソッド」
  学習法
検定の料金

問題解決とは、試験で先生が出した問題を解くこととは違います。「坊ちゃんの作者は誰ですか?(夏目漱石)」はただ知識を確認しているだけです。

一方、あなたの回りには現実の問題がたくさんあります。例えば、産科などの医師不足が問題になっています。また自分の進路に悩んでいるとか、クラスで行うイベントに関して意見がぶつかっているとか。

会社でも学校でも、ルール・マニュアルどおりにやっていこうと思っても、例外的事態が起きます。そのときの対応はマニュアルに書いてありませんから、一件ごとに一生懸命考え、とる行動を決めなければなりません。この例外対応は問題解決と言えます。

人生は問題解決と言っても良いでしょう。

大学生の就職活動が大変さを増していますが、会社・社会が求めているのは問題解決のできる人だと良く言われます。自分で問題を立てて、周りの人と協力して、コミュニケーションをとりながら、事態に対処する能力と経験を持った人物です。


*ウォール・ストリート・ジャーナルの10年9月12日記事によるとアメリカでも大学生の実践的な思考力の不足が問題になっていて、会社のリクルーターや大学が対策をとっています。 記事は→○


知識を持っている量を測る検定が多いですが、FPSP問題解決力検定は問題解決に関する知識と、実際に問題を解決できる実力を測るものです。

FPSP問題解決力検定には、ブックレット方式(回答用紙。本書で学んだ内容です)種目と
CmPS(実際のコミュニティの問題に取り組み、解決の成果を見る内容)の2種目があります。

検定ケーススタディ(未来シーン)を題材にするブックレット方式は、CmPSで実際の社会問題に取り組むための問題解決者の育成の入り口です。

検定ケーススタディは、FPSPが始まってから35年間、毎年作成されています。子どもやチームが、問題解決を学ぶためのケーススタディ、日本での優秀チームを決めるケーススタディ、そして毎年開催される世界大会で出題されるケーススタディで、毎年5問です。いま、世界で大きな問題になっているトピック、未来をになう子どもに考えてもらいたいトピックで、「科学・技術」「社会・政治」「ビジネス・経済」の3分野で作られています。

* 誰が検定ケーススタディを作っているか聞かれることがあります。FPSPの経験の長いFPSPディレクターが作っています。例えば、09年の検定ケーススタディ作成担当はジェーソンさんで、ニュージャージー州のFPSP検定委員です。まだ30代半ばの彼は、小学校からFPSPの活動に参加していた人です。エール大法科大学院卒業後、ニューヨークの法律事務所に勤めています。

以下にブックレット方式の目的・対象者・検定方法・問題解決力評価基準を説明します(CmPSの検定は、問題の設定から実行計画を実施してあげられた成果までを検証して、努力をふりかえり、検定を行うものです。興味のある人は、お知らせします)。
FPSP問題解決力検定に関するヘルプデスクは下の連絡先です。

〒192−0912 東京都八王子市絹ヶ丘2−20−5

NPO法人 日本未来問題解決プログラム FPSP問題解決力検定デスク 宛

renraku@fpspjapan.org  TEL・FAX 050−1111−9505


 

1)目的

・FPSPインターナショナル本部から評価者認定を受けた評価者による評価により、受験者は客観的な問題解決力判定を知ることができる。(FPSPインターナショナル本部から認定された評価者だけが、本評価を行います。評価者は、その検定ケーススタディに関するトピック知識を持ち、その検定ケーススタディの検定ガイドラインを用いて、受験者の成果物の中の見るべき点を評価していきます)。

 

・評価は、1ブックレットごとに時間をかけて行われ、スコアとともに、問題解決力を改善するための詳しい教育的コメントを得ることができる(皆さんが学ばれたように、問題解決にはただ一つの正解ということはありません。各受験者の考えを受け止めた上で、そのコメントは詳しいものになります)。

 

・検定ケーススタディのトピックは、「科学・技術」「社会・政治」「ビジネス・経済」に分けられていて、受験者は異なるトピックの問題解決力検定を受け、問題解決力に磨きをかけることができる。200種類の未来シーンが使用できます。

 

2)対象者

小学生(小学4,5,6年生)、中学生、高校生、専門生・大学生、社会人のどなたも受けることができる(これまでの受験者の記録・データベースを活用し、小学部門、中学部門、高校部門、専門学校・大学部門、社会人部門のそれぞれの知識活用力レベルを考えた評価を行います)。


3)検定方法

@検定の申し込みの受付

 上記、日本本部にお申し込みください。

A出題と回答用紙(ブックレット用紙)を郵送

B問題解決への取り組み(時間制限なしの検定方式の場合)

取り組む時間の制限はありません。図書館、インターネットでのリサーチや、専門家への質問もOKです。世界大会のときのブックレット方式は2時間で終えるルールとなっています。

C回答の送り返し

送り返し先は、上に記した受付です。

D認定評価者による評価作業

E検定結果およびフィードバックの送付

 

4)問題解決力検定の評価基準

当該トピックの知識の保有と、思考力(論理的に考える、奇抜なアイディアを考える、倫理的に考えている)の2点を評価します。

・リサーチも活用し、当該トピックに関連する知識を豊かに持ち、問題解決の全工程で知識活用できているか?(知識は積み重ねであり、一夜漬けでは知識の厚みがないでしょう。総合評価欄に活用された知識を記し、知識レベルの評価を見ることができます)

・奇抜、創造的であって、当たり前を超えようとする知的エネルギーの発揮(革新的なアイデア、すぐれた洞察、ユニークな観察)がみられるか?

・未来の問題トレンド・時代を読み、当該トピックに関する先見性と、「こうでありたい」という社会ビジョンがもとにされ、未来的・説得力のある解決アイデアが見られるか?


なお、評価基準の詳細については、お問い合わせにおこたえします。

<FPSP検定の参考ニュース>
2008年10月10日、塩谷文部科学大臣を訪ねた益川さん、小林さんは、懇談の中で、「採点者にとって楽で都合のよい選択式の試験問題では、子どもたちは考えることをしなくなり、本来の好奇心が失われてしまう。試験を簡素にして、子どもの力をきちんと評価できる仕組みを作ってほしい」「研究者に必要な自由な発想をはぐくむには、今のような試験の方法ではいけない」と訴えました。また、小林さんも「今の教科書には必要最低限のことしか書かれておらず、全体のストーリーが書かれていない」と話し、子どもたちが学習の理解を深められなくなることへの懸念を示しました。これに対し、塩谷文部科学大臣は「これからいろいろとご指導をいただきたい」と話しました。

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竹中平蔵 慶大教授
(元総務大臣)

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